浦島太郎の伝説がある寝覚ノ床

長野県木曽郡にある「寝覚ノ床(ねざめのとこ)」は木曽八景のひとつです。

寝覚ノ床は木曽川のほぼ中央、中山道の上松と須原の間にあり、古くから木曽の名所として知られる景勝地です。

木曽川の激流によって花岡岩が侵食されてできた地質学上貴重とされる地形で、岩盤にはポットホール(岩盤の表面にあいたほぼ円形の穴、甌穴)は日本であまり見られないものです。

また、自然の彫刻といえるような変わった形の岩が多くあり、獅子岩、釜岩、亀岩、烏帽子、象岩などの名前がついています。

この寝覚ノ床という地名は浦島太郎が目を覚まし、晩年を過ごした場所といわれています。

いじめられていた亀を助けた浦島太郎はお礼に竜宮城に招待されますが、地上へ戻ってくると、まわりの風景が変わっていて家族や知人が誰もいないことに気づきます。

旅に出た浦島太郎は木曽の山中にあるこの地へやってきて釣りをして暮らしていましたが、ある日、竜宮を思い出して乙姫からもらった玉手箱を開けてしまいます。

玉手箱からは白い煙が出て、浦島太郎は白髪の老人となってしまいますが、そこで「すべての出来事は夢だったのだ」と目を覚ましました。

このことから、寝覚ノ床の地名となったといいます。